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  盆地のため暑さが厳しいことで知られる京都。 夏の涼をとるために欠かせないものといえば扇子です。 京扇子は平安時代初期からの歴史があり、国の伝統工芸品にも選ばれています。 また、「京扇子は87回職人の手を通る」といわれ、扇子の製造は上絵や扇面、扇骨など工程ごとに 熟練した職人がおり、分業体制が敷かれています。 今回は、仕上げ加工(ツケ)職人の作業をご紹介します。   こちらは折加工された、地紙(じがみ)。 芯紙と呼ばれる和紙を中心に両面に紙を張り合わせたものです。 竹の中骨を差し込む隙間をあけており、息を吹き込むことで穴が広がります。【地吹き】 糊付け 中附け 中骨に糊をつけ、穴に差し込みます。【中附け】 正確に手早く差し込まれる様は長年の経験を積んだ職人のなせる業です。 近頃少なくなりましたが、こちらの職人はほのかな香りをしのばせるために中附け前のこの段階で、 中骨に香りづけをしています。     こなし、矯め(ため) 糊によって膨らんだ地紙を整えるために、畳んだ状態の扇子を木の棒で叩き、その後親骨をあぶり 内側へ曲げます。【ならし・矯め】 曲げ方が悪いと地紙に皺がよってしまうとのこと。 次に両端の親骨の余分な長い部分を切り落とし、最後に親骨に糊をつけて地紙を接着、固定して 完成です。【先づめ・親あて】 先づめ この道65年、数々のヒット商品を手掛けている職人。 誠実さが伝わってくる繊細で丁寧な手仕事でした。(担当者)...